こんにちは!企業と薬局、両方の現場を経験してきた薬剤師の楠木かなえです。
薬剤師の転職といえば、薬局や病院、ドラッグストアなどが一般的ですよね。でも、「一度は一般企業で働いてみたい!」「デスクワークや違う職種にチャレンジしてみたい!」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は私、過去に企業への転職を目指して、薬剤師専門ではない一般的な総合転職エージェント(doda)を利用したことがあるんです。今回は、その時のリアルな体験談を、良かった点もイマイチだった点もひっくるめて赤裸々に語ってみたいと思います!
「薬剤師が総合転職サイトに登録するとどうなるの?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ薬剤師が総合転職エージェント「doda」に?
モヤモヤした退職と「有終の美」作戦
少し時計の針を戻して、私が企業に勤め始めて2年ほど経った頃のお話です。
当時は転職先の企業がどうしても自分に合わず、結局退職して派遣薬剤師として働くことになりました。その会社ではパワハラ紛いのことも言われたりして……。上司に悪気はないにしても、「マネジメントとは何かが全くわかっていない人の下では、これ以上働けない!」と見切りをつけ、会社を辞める決断をしたんです。
プライベートでは、ちょうど夫婦で子どもを産むことも考え始めていたタイミングでした。夫とは「まぁ、タイミング的にはちょうど良かったかもね」なんて話していたのですが……私の中には、どうしても拭いきれないモヤモヤが残っていました。
管理薬剤師も経験して、自分なりに必死に頑張って実績も出してきたのに、キャリアの最後が「マネジメントのできない上司のせいで自分が追い詰められて退職」なんて、あんまりじゃないか……?
どうせなら、バリバリ仕事をして輝かしい実績と周囲の信頼を勝ち取って、惜しまれながら産休に入る!みたいな「有終の美」を飾りたかった!
「ダメならダメでも良い。どうせこのまま派遣になるのなら、ダメ元で最後に思いっきり転職活動してからでも遅くないじゃないか!」
そう一念発起した私は、再び転職活動の荒波へ飛び込むことにしたのです。
30代後半・未経験の壁。求人数を増やすための決断
まず登録したのは、前回の企業転職でもお世話になった「リクナビ薬剤師」。企業案件に強いエージェントです。
今回私が探していたのは、クリエイティブな「企画・制作・マーケティング系」の仕事か、前から気になっていた「漢方薬局」でした。当サイトの適職診断でいうと、私は「現状を変える革命家」タイプ。だから、この2つの方向性は自分の性格にそれなりに向いているはずだと自己分析していました。
逆に向いていないとハッキリわかっていたのが、マニュアルに沿って淡々と作業するだけの仕事です。品質保証や薬事申請といった職種ですね。
しかし、ここで現実の壁にぶつかります。私が求めている「企画・制作・マーケティング系」の仕事ほど、未経験でも応募できる案件が極端に少なかったんです。
加えて、年齢的な問題もありました。30代後半となると、企業側は「即戦力」を求めます。経験者は大きく優遇される一方で、未経験者への風当たりは想像以上に厳しいものでした。
「薬剤師特化のエージェントだけでは、企業求人の母数が足りないかもしれない…」
そこで、なるべく数多くの求人を探すために、趣向を変えて一般向けの総合転職エージェントにも登録してみることにしたのです。数ある中から「doda(デューダ)」を選んだ理由は、たまたまネットで見つけて気になっていたメディカルライターの求人がdodaから出ていたから、というだけで、実はそんなに深い意味はありませんでした(笑)。
いざdodaへ!薬剤師エージェントとの違いに驚きの連続
あれ?鬼電が来ない!?システマチックなマイページ
薬剤師専門の転職サイトに登録したことがある方ならわかると思うのですが、登録ボタンを押した直後に、エージェントから怒涛の電話(いわゆる鬼電)がかかってくることって多いですよね。
でもdodaに登録して待っていても……全然電話がかかってくる様子がありません。
「あれ?」と思ってサイトにログインしてみると、代わりにマイページのトップに未完了のタスクとして「Web履歴書の入力」「職務経歴書のアップロード」「面談日時の設定」という項目がシステマチックに並んでいました。
なるほど、まずは自分で情報をしっかり入力してから面談に進むスタイルなんですね。Web履歴書やアップロードした職務経歴書は、今後応募する様々な企業にそのまま送られます。企業毎に志望動機などを細かく変えて書くのではなく、「どこに送っても違和感のない、自分のベースとなる経歴やスキル」を記載しておくのがポイントでした。
とりあえず、最初から応募してみたい企業があったので、タスクをこなして面談を設定。2日後に面談を行うことになりました。
担当は「医療・ヘルスケア専門」で安心
「総合エージェントって、担当の人が医療業界のこと全く知らなかったらどうしよう……」という不安がありましたが、そこはさすが大手。私についてくれた担当エージェントは「医療・ヘルスケア担当」の方でした。
確かに、世の中の全業界・全ジャンルの仕事を一人のエージェントが把握するのは流石に無理がありますもんね。こちらとしても、業界の基礎知識がない人にキャリアを任せるのは不安だったので、専任の担当者がついてくれたのはとても安心できました。
【実態】紹介求人数がエグい!「最低30社応募」の洗礼
面談で自分の希望(企画系など)やこれまでの経歴を色々と伝える流れ自体は、薬剤師の転職エージェントとほぼ同じでした。しかし、その後の対応が決定的に違ったのです。
dodaを利用して驚いた3つの違い
-
1
紹介される求人の数がエグい
一度に80件どっさり届き、その後も毎日数件ずつメールで送られてきます。 -
2
条件を満たしていなくても応募を勧められる
「ちょっとでも気になったら応募してください!最低30社は受けましょう」というスタンスです。 -
3
放置気味(自由に探せる)
最初の面談以降、ほとんど電話や面談がありません。あとはシステムを使って「勝手に探して応募してね」という状態でした。
AIマッチングによる幅広い提案のメリットとデメリット
面談で希望をしっかり伝えたはずなのに、送られてくる大量の求人の中には、正直「私の希望と全然合ってないじゃん!」というものも多々混ざっていました。
おそらく理由の1つは、担当者が「30社応募」を推奨しているだけあって、ドンピシャの求人だけを絞って紹介するというよりは、可能性を潰さないようにあえて広めに拾ってくれているのだと思います。
そしてもう1つの理由は、求人のピックアップを「AI(システム)」に任せている部分が大きいからみたいです。
なので、「的外れな求人ばかり来るのは困る!」という場合は、希望のキーワードを多めに担当者に伝えて、システム上でうまく絞れるように調整してもらった方が良いです。ただ、あまりに条件を絞りすぎると、思いがけない良い求人を見逃す可能性もあるので、せっかく総合エージェントを使うなら、あえて多めに拾ってもらって自分で取捨選択する方が良いかもしれません。
スカウト機能と「気になる」機能のリアル
dodaには、薬剤師専門サイトにはあまりない面白い機能がいくつかありました。それが「スカウト機能」や企業との「気になる」マッチング機能です。
事前に登録したプロフィールの経歴やスキルを見て、企業側が「この人材欲しい!」と思って「気になる」ボタンを押してくれます。こっちはこっちで、良いかもと思った求人に対して「気になる」を押します。
両方が「気になる」を押したら見事マッチング成立!……なんですが、だからといって特別な何かが起こるわけではありません(笑)。
たまに、マッチングした人限定の非公開求人が届いたりすることはあります。でも、せっかく両想いでマッチングしたはずなのに、いざ応募してみたら普通に書類選考で落とされることもザラにありました(笑)。
ですので、「面接確約オファー」などの強いスカウト以外は、あくまで参考程度に楽しむくらいがちょうどいいと思います。
結論!dodaのメリット・デメリットまとめ
さて、色々と動いてみた結果ですが、最終的に私は併用していた「リクナビ薬剤師」の方で内定が決まったため、doda経由で転職を決めることはありませんでした。
ですが、実際に利用してみて感じたメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。
《dodaのメリット》
- ✔︎自分のペースで自由に探せる
基本は書類選考が通ってからエージェントと話すスタイルなので、ちょくちょく通話する必要がなく気が楽です。 - ✔︎圧倒的な案件数
薬剤師専門サイトにはない一般企業の求人が豊富です。 - ✔︎市場価値がわかる
「あ、薬剤師ってこんな職種にも需要あるんだ」という新しい発見があり、非常に勉強になります。
《dodaのデメリット》
- △メールが多すぎる
毎日大量の新着求人メールが届くので、受信トレイが埋もれがちです。 - △関係ない業界の求人も届く
広く拾うシステム上、全く興味のない職種の紹介も混ざってきます。 - △手厚い伴走サポートは少なめ
登録者数が多いためか、一人ひとりにきめ細かく相手をしてくれるわけではありません。
総合転職エージェントは、企業案件をたくさん見たい、可能性を広げたいという目的で登録するなら、多少メールが余分に届くのは「やむなし」と割り切る必要があります。ちょっと多すぎる気もしますけどね……(笑)。
それでも、自分の薬剤師としての免許や経験が、異業種でどんな風に評価されるのかを知るだけでも十分に価値があります。視野を広げるという意味で、登録して絶対に損はないエージェントだと言えます!企業転職に少しでも興味がある方は、ぜひ一度覗いてみてください。
《その他の総合転職エージェントはコチラ↓》
dodaの他にも、一般企業への転職を視野に入れるなら、薬剤師以外も利用する有名な総合転職エージェントを併用するのが基本です。特に以下の2社は圧倒的な知名度と求人数を誇ります。
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《薬局・病院への転職も迷っているならファルマスタッフの併用がおすすめ!》
ここまで総合転職エージェントのお話をしてきましたが、「やっぱり薬局や病院での働き方も捨てがたい…」と迷っているなら、「大手エージェント」と「特化型・中小エージェント」を併用して立ち回るのが、失敗しない転職のコツです。
併用すべき理由
- ! 大手が持っていないような隠れ求人を、特化型・中小が持っていることがある。
- ! 登録求人数が膨大な分、大手エージェントは1件1件を深掘りできないことがある。
- ! 大手は企業案件も多数持っているため、全国の薬局の店舗や病院にまで足を運ぶことができず、店舗レベルの人間関係や忙しさなどの情報を得られないことがある。
- ! 大手の担当者は登録者数も多いため、1人1人にきめ細かく対応しきれないことがある。
- ! 大手は公平性の観点から、できること・できないことのルールが厳しく、中小の方が求職者の希望に柔軟に対応してくれることが多い。
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