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タイプ別薬剤師適職診断

【現場を率いる熱血漢】 調剤薬局から医薬品メーカーのMRへ!Vさんの転職成功ストーリー

楠木 かなえ

ナビゲーター:楠木かなえ

こんにちは!薬剤師の転職をサポートしている楠木かなえです。
今回は、「タイプ別薬剤師適職診断」でご自身の隠れた行動の癖に気づき、調剤薬局から医薬品メーカーの「MR」へと大胆な転身を遂げたVさんの体験談をご紹介します。世話好きで優しいがゆえに起こしてしまったトラブルから、どのように天職を見つけたのか。人間関係や働き方に悩む薬剤師さんに、ぜひ読んでいただきたいストーリーです!

Vさんの悩み:「何とかしてあげたい」が招いた思わぬ結末

Vさんは、調剤薬局で働く7年目の薬剤師さん。現在の店舗にもう5年勤務しており、すっかりベテランの域に入っています。持ち前の明るく朗らかな性格と、困っている人を放っておけない世話好きな人柄から、患者さんからもスタッフからも慕われる人気者でした。

しかし、最近起こった「ある出来事」をきっかけに、Vさんは深く悩むことになります。

事の発端は、Vさんの店舗に配属された新人薬剤師さんでした。慣れない業務のプレッシャーからか、最近メンタルを崩してしまい、休みがちな状態に。有給休暇もまだないため、このまま欠勤が続けば、最悪の場合退職せざるを得なくなってしまいます。

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「せっかく薬剤師になったばかりなのに、このまま退職なんてあまりに可哀想すぎる!私がなんとかしてあげなきゃ!」

Vさんの「世話焼きモード」が全開になりました。彼女は猛烈な勢いで薬局長に直談判。「新人さんには投薬や鑑査など、プレッシャーのかかる仕事はやらせず、当面はピッキングなど負担の少ない業務に専念させるべきだ」と強く主張したのです。

てっきり薬局長も賛同してくれるものと思っていましたが、返ってきたのは予想外に厳しい言葉でした。

「彼女の負担を減らすことは、他の人の負担を増やすことになります。他の社員からすれば不公平です。他の人から不満が上がり、結果的に一番辛い思いをするのは彼女自身ですよ。彼女のことは上に相談中ですから、必要な措置があれば指示があるはずです。何とかしてあげたい気持ちは私も一緒ですが、だからこそ冷静に考えてください」

しかし、困っている人には迷わず手を差し伸べるVさんは納得できません。「この店には不公平だなんて思う冷たい人はいないはず…!」と食い下がりました。

薬局長はため息をつき、「うちの店だけの問題ではないんです。特別配慮の前例を作ったら、今後全社的にそうしなければならなくなります。Vさんのその気持ちは優しいけれど、『優しい人基準』で考えるとかえってトラブルになるんですよ」と、それ以上は取り合ってくれませんでした。

「みんなが少しずつ優しくなれば済むことでしょ?どうして分かってくれないの?」
憤慨したVさんは、なんと独断で店舗の他のメンバーに自分の考えを話し、新人さんの負担を減らす業務フローを実行に移してしまったのです。

結果はどうなったか。
1週間後、店舗従業員の1人の不満が爆発しました。薬局長に対し「Vさんが必要以上の措置を周囲に強要してきて仕事が回らない」と訴え、異動を願い出る事態に。さらに、新人さんも会社から特別に短期間の休職が認められたものの、結局復帰は叶わず、退職してしまいました。

良かれと思って起こした行動が、誰も幸せにしない最悪の結末を招いてしまった。Vさんはこの結果に、深いショックを受けてしまいました。

なぜこの悩みを抱えてしまうのか -タイプ診断から分析-

なぜ、思いやりに溢れたVさんの行動が裏目に出てしまったのでしょうか?
当サイトの適職診断を受けていただいた結果、Vさんの性格は【現場を率いる熱血漢】タイプであることがわかりました。

💡 現場を率いる熱血漢タイプの特徴

明るく面倒見が良い人で、人を惹きつけるカリスマ性を持つ自信家でもあります。行動力の高さはピカイチです。しかし、世話好きが行きすぎて「お節介」になったり、「それくらいの優しさを見せて当然だ」と無意識に周囲に求めてしまう節があります。最大の弱点は、その行動の動機の多くが「深い思考と分析の結果」というよりは、「感情と衝動」であることです。

この新人さんの1件でも、それらの特徴がよく現れていますね。
Vさんはとても優しく、慈愛に満ちた人です。しかし、感情と衝動で動いているからこそ、周りが見えなくなってしまう。「相手は本当にその配慮を求めているかな?」「周囲への影響はどうかな?」と冷静に考える前に、体が勝手に動いてしまうのです。

今回のVさんの例では従業員同士のトラブルでしたが、このタイプは患者さんのプライベートや生活に踏み込みすぎてしまい、クレームに発展してしまうケースも少なくありません。

そうならないためにも、エネルギーに溢れた熱血漢さんには、患者さんの個別事情に深入りしすぎない「B to B(企業間取引・患者対応がない)」や、自分の裁量で動き回れる「外回り(1人で仕事をする時間が多い)」という環境がぴったりなのです。

タイプ診断を知ったVさんの感想・気づき

診断結果とこの分析をお伝えした際、Vさんはポロポロと涙を流しながら、ご自身の過去の行動を振り返ってくれました。

😢

うぅぅ…お節介だなんてショックです…(泣)
でも、確かによく言われるんです。「頼んでないのに」とか「自己満足じゃない?」とか。他にも、「後先考えて行動しろ」って色んな人に怒られてきました。

私としては、後先考えてるからこそ、新人さんが退職にならないように急いで行動したつもりだったんです。でも、動機が「可哀想」という『感情』だったから、衝動的だと言われるんですね。

Vさんは、診断の解説から一つの大きな真理に辿り着きました。
「感情の部分を取り除いたときに、主語が自分でないのなら、それはその人が自分で何とかするべき課題である」ということです。

「だから、動機に『私の感情』が紛れていると気づいたら、一旦行動を控えるか、然るべき人に相談すると良いって学びました。そういえば、震災のときに全国から個人ボランティアが殺到した結果、周辺道路が大渋滞して、肝心な物資が被災地に届かない問題が発生したってニュースで聞きました。これも、然るべきところに相談せずに『"私が"何とかしてあげよう』として行動を起こした結果なんですね」

「それを考えると、自ら何とかしてあげようとして行動しているときは、かえってトラブルを引き起こしかねないという薬局長の言葉も、今ならすごく納得できます」

タイプ診断のアドバイスに従ってMRに転職!

自己理解を深めたVさんは、キャリアの方向性を大きく転換させます。
「従業員に対しても患者さんに対しても、世話を焼きすぎて不公平感を与えてしまうのならば、タイプ診断のおすすめ通り、基本単独行動の多い営業職が良さそう!」と考えたのです。

🏃‍♀️

私みたいに持て余したエネルギーがあるタイプは、外回りをして動き回って消費したら、じっとしていられず突発的に行動を起こすこともなくなりそうですしね(笑)。よし!早速エージェントに登録しよう!

…と、ここで「あれ?これも衝動的なのかな?」と立ち止まれるようになったのが、Vさんの成長の証です。

「いつもこういうの、サイトの見た目とか、『高時給案件多数!』みたいな言葉に釣られてパッと登録しちゃうから、どこのエージェントにするかはじっくり比較して考えました」

色々と調べた結果、Vさんが選んだのはマイナビ薬剤師でした。

「MRが合っているとはいえ、薬剤師の仕事自体には未練があったので、ある程度薬局や病院の業界にも強いエージェントが良いと思ったんです。薬局という職場がダメなわけではなくて、『忙しい店だと衝動的に動きがち』『異動のない店だと人間関係が煮詰まってお節介になりがち』という私の特性上、働く店や働き方を慎重に選べばうまくいくとのことだったので。それに、薬局業界から未経験でのMR転職は簡単ではないと思ったので、滑り止めで条件に合う薬局も押さえておきたいですしね」

マイナビ薬剤師は、調剤薬局はもちろん、医薬品メーカーなどの企業転職にも強く、案件数も豊富なため、十分に比較・検討ができたそうです。担当エージェントが自己分析の深堀りから面接対策までしっかりサポートしてくれたおかげで、Vさんは見事、医薬品メーカーのMRに合格!持ち前の明るさとコミュニケーション能力の高さもあり、面接官ウケはバツグンに良かったようです。

気になる転職後の生活は?

念願のMRとして働き始めたVさん。新しい環境での気づきは驚きの連続でした。

「転職してみてわかったことは、私は1日中調剤薬局という狭い空間に籠って仕事する柄ではなかったということ(笑)。それなのに、ずーっと狭い調剤室に籠って仕事していたから、ちょっと何か変化があると、動きたくて、何かしたくて仕方なくなっていたんですね」

そして、Vさんの働き方への考え方も大きく変わりました。

💼

今になってみれば、薬局長の言っていたことがよくわかります。みんな同じ条件で平等な働き方ができる『ルール(会社の制度)』があるからこそ、トラブルにならずに組織が回っているんですよね。

そこに個人の同情の余地や個別事情の考慮を挟んでしまうと、ルールが曖昧になって根底から揺らいでしまう。MRとして働き始めてからは、行動する前に「あ、ちょっと待って。なんか会社の制度とかないのかな?まずは調べとこう」と冷静に考えるようになりました。

「以前の私だったら、例えば同僚がパワハラに遭っているとか聞いたら、真っ先に加害者のところに怒鳴り込んでたでしょうね(笑)。でも今は『会社が用意してる、匿名で相談できる窓口があるよ。そこに相談してみたら?』って言えます。どう?少しは大人になったでしょ?(笑)」

そう言って笑うVさんの表情は、以前のモヤモヤしていた頃とは別人のように、スッキリと自信に満ちていました。

今後やってみたいこと

最後に、今後のキャリアについて聞いてみました。

「薬剤師の仕事にはまだ未練があるから、いつか戻りたいなって気持ちもあります。エージェントさん曰く、私が薬剤師をやるなら、人間関係が固定化しにくい『派遣』か、外に出る『在宅特化』が良いそうです。現場には戻らないまでも、今の営業経験を活かして、施設在宅専門の営業とかも面白そうですよね」

「患者さんを前にしたり、チームの中の一員になると、また昔みたいに世話を焼きたくなっちゃうのかな…っていう心配は未だに少しあるんですけど。でも、行動を起こす前に『冷静になること』と『制度に頼ること』を覚えたので、もうあんな悲しい結末にはならないと信じています。いつかまた、白衣を着て現場に戻ってみようと思います!」


楠木かなえからのメッセージ

Vさんのストーリー、いかがでしたか?
「優しいこと」「行動力があること」は素晴らしい長所ですが、それが環境と合っていないと、思わぬトラブルの種になってしまうことがあります。Vさんのように、自分の性格の「裏の側面(行動の癖)」を知ることで、働き方を根本から見直し、より自分らしく輝ける場所を見つけることができるのです。
MRをはじめとする企業での働き方は、人間関係の距離感や裁量権が薬局とは大きく異なります。調剤現場の閉塞感に悩んでいる方は、ぜひ一度、企業という選択肢も視野に入れてみてくださいね!

この記事を書いた人

楠木 かなえ

楠木 かなえ

薬剤師10年 企業経験2年 30代女性

薬剤師として現場で10年、その後企業(オフィスワーカー)として2年の経験を持つ30代女性。現在は派遣薬剤師として、様々な薬局と交流を深めながら薬剤師の転職支援や新しい働き方の提案を行っています。

現場と企業のハイブリッドな視点から、薬剤師の「新しい一歩」を応援します。

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