ナビゲーター:楠木かなえ
こんにちは!薬剤師の転職をサポートしている楠木かなえです。
今回は、「タイプ別薬剤師適職診断」で見事、自分にぴったりのキャリアを見つけたFさんの体験談をご紹介します。Fさんは、激務の調剤薬局から医療機器メーカーへと転職し、穏やかな日々を手に入れたものの「楽だけど、何かが足りない」と悩んでいました。そこからなんと、未経験で「MR」という大変なイメージのある職種への転職を成功させました。どのような葛藤があり、どうやって道を切り開いたのか。同じように今の職場に「飽き」や「物足りなさ」を感じている薬剤師さんのヒントになるはずです!
Fさんの悩み:「楽だけど、なーんか楽しくない」
Fさんは、医療機器メーカーで働いて2年目になる薬剤師。元々は調剤薬局で働いていましたが、毎日の激務とプレッシャーに疲れ果て、「もっと自分のペースで働きたい」と企業への転職を決意しました。
現在の職場は所定勤務時間も7時間と短く、週に2日はリモートワークもOK。薬局時代とは打って変わって、とても穏やかでゆとりのある働き方を手に入れています。
ところが2年目に入り、Fさんの心の中に少しずつ「モヤモヤ」が生まれ始めました。それは、「いまの仕事にすっかり飽きてしまった」という思いでした。
今の主な仕事は、医療機器販売に関する法的手続きの書類を作ったり、申請業務をしたりすることなんです。もちろん大切な仕事なんですが、基本的には『決まった手続きを、決まった通りに行うだけ』なんですよね。
私の仕事が会社の業績に直結するわけでもないし……。本当はもっと、新しい企画を考えたり、みんなで知恵を寄せ合ってワイワイ話し合ったりする方が楽しいのに、今の職場はみんな静かに黙々とPCにかじりついていて。みんないい人だし、楽だけど、なーんか楽しくないんだよなぁって思っちゃうんです。
なぜこの悩みを抱えてしまうのか? -タイプ診断から分析-
傍から見れば「働きやすくて羨ましい環境」にいるはずのFさん。なぜそんな悩みを抱えてしまったのでしょうか。当サイトの適職診断を受けていただいたところ、Fさんは【絆を繋ぐ仕掛け人】タイプであることが判明しました。
💡 絆を繋ぐ仕掛け人タイプの特徴
マルチタスクと人脈作りが非常に得意な、エネルギーにあふれるパワフルな人です。基本的には何でも卒なく器用にこなせるため、新しい仕事を任されてもすぐにコツを掴み、あっという間にマスターしてしまいます。しかし、その器用さゆえに「マスターしたらすぐに飽きてしまう」という弱点も持ち合わせています。
そんな仕掛け人タイプさんが、ルーティンワークが多く暇な職場にいれば、当然エネルギーを持て余してしまうわけです。
仕掛け人タイプにとって最も重要なのは、さまざまな職場で、さまざまな人、さまざまな仕事と出会い、刺激を受け続けること。何でも器用にこなせるので、正直どこへ転職しても大きな失敗はありません。
しかし、ただ黙々と机にかじりつくデスクワークのみの仕事では、仕掛け人さんが持つ最大の特徴であり武器でもある「社交力」が全く活かされません。Fさんが感じていた「楽だけど楽しくない」というモヤモヤの正体は、自分の強みを発散できる場所がなかったことによる「エネルギーの不完全燃焼」だったのです。
タイプ診断を知ったFさんの感想・気づき
診断結果と分析をお伝えしたところ、Fさんは深く納得した様子で笑ってくれました。
そうそう!あまりに喋りづらい空気で、最初転職してきたとき『ここは図書館か!』って思いました(笑)薬局で和気あいあいと喋りながら仕事してただけに、会社って話すのもチームワークじゃないの?って。
ただ、やっててわかるのは、私の今の部署ってほとんどチームワークとか要らないんですよ。最低限のやり取りで済んでしまうというか。そこが『自分のタイプに合っていない』と言われると、確かにそうだなって腑に落ちました。
社交力が活かされる仕事というと、やっぱり営業かな。MRとかは激務で大変なイメージはありますけど、今の仕事を経験した今になってみると、『退屈だけど楽な仕事』と『めちゃくちゃ向いてる大変な仕事』だったら、今の私なら迷わず後者を選ぶかも(笑)!あと、開業にも向いてるらしいので、ゆくゆくは考えても良いかもしれませんね。
診断のアドバイスに従って「MR」へ転職活動!
自分のモヤモヤの理由がはっきりと分かったFさんの行動は迅速でした。「社交力が活かせる仕事なら何でも大きな失敗はない」つまり大体全部いけるってことなので、逆にどの道に進むべきか少し悩んだそうです(笑)。
しかし、「仕掛け人はマルチに活躍するタイプ」という診断結果から、「自分の幅を広げるという意味では、色々チャレンジした方が良い」と決意。どうせなら一番ハードルが高くて難しいものにチャレンジしてみよう!と思い立ち、なんと未経験から「MR(医薬情報担当者)」を第一志望にして転職活動をスタートさせました。
結果は……見事、MRとして採用!
もちろん、いきなり業界トップの大手企業というわけにはいきませんでしたが、薬局業界にいれば名前は聞いたことがある中堅メーカーへの入社が決まりました。未経験での挑戦ということで最初は心配もあったそうですが、ここでもFさん持ち前の「コミュニケーションスキル」が面接官の心を掴み、大いに活きたようです。
気になる転職後の生活は?
あえて「大変そう」な道を選んだFさん。憧れのMRとしての生活はどうなのでしょうか?
やっぱりMRは忙しいですね〜!毎日色々な場所へ行って、たくさんの人に会って(笑)。でも、薬局で働いてたから現場の薬剤師さんの気持ちがわかるし、医療機器メーカーで勤めてた裏方の話も、先生方との雑談のネタになるんです。
この前なんて、気難しいと評判の医師が私の名前を覚えてて、すれ違いざまに挨拶してくれたんです!その時は心の中で『やった!ハート掴んだ!』と思わずガッツポーズしちゃいました(笑)
忙しい毎日を送りながらも、Fさんの声は以前よりもずっと弾んでいました。
「忙しいけど、MRってフレックスで自分で仕事の予定を立てられるから、慣れてくるとプライベートとのバランスはむしろ取りやすくなったかも!」と、仕掛け人特有の器用さを存分に発揮して、イキイキと働いています。
今後やってみたいこと
最後に、水を得た魚のように活躍するFさんに今後の目標を聞いてみました。
今回は見送ったんですけど、『開業』の話は密かに心に留めておいてます。
MRとして色々な病院や薬局を回って人脈を広げていけば、いずれ自分が開業するときにも絶対に有利になるだろうし……。自分の薬局を持つのも良し、経験を活かしてフリーランスになるのも良し。今回の転職で、自分の可能性がすごく広がったと思います!
「楽さ」よりも「やりがい」と「自分らしさ」を選んだFさん。これからもその持ち前のパワーと社交力で、たくさんの人々との絆を繋ぎながら、新しい道を切り開いていくことでしょう。
楠木かなえからのメッセージ
Fさんのストーリー、いかがでしたか?
「今の環境が楽だから」「せっかく企業に入れたから」と、物足りなさに蓋をしてしまう方は少なくありません。しかし、Fさんのように自分の「タイプ」を知り、思い切って強みである社交力をフルに活かせる環境へ飛び込むことで、想像もしていなかったイキイキとしたキャリアが開けることもあります。
MRをはじめとする企業での営業職や、人と関わるポジションなど、薬剤師の資格とコミュニケーション能力を活かせるフィールドはたくさんあります。
企業での働き方や各職種のタイプ別適性についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ下記のページをチェックしてみてくださいね!